日本人が持つ美しいことば　小倉百人一首

日本人が持つ美しいことば、そこから見える情景

百人一首とは、百人の歌人の歌をそれぞれ一首ずつ撰んで集めた歌集です。

数ある百人一首のなかでも、小倉百人一首は、最も人々に親しまれてきた歌集です。

小倉百人一首の歌は、『古今集』から『続後撰集』までの勅撰和歌集の中から、おおむね時代順に撰集されています。

歌を内容別に分類すると、恋の歌が43首と最多で、季節の情景を詠んだ歌が春、夏、秋、冬と数首ずつあります。それ以外には、旅情を詠んだ歌や離別を詠んだ歌があります。

小倉百人一首の歌人の多くは、天皇、貴族、僧侶ですが　、猿丸大夫や蝉丸のような経歴のよくわからない伝説的歌人もいます。

小倉百人一首は、歌がるたとしても親しまれています。

上の句を読んで、下の句が書かれている札を競って取る遊びです。

本書では、歌番から、作者から、上の句から、と歌を選べるようになっています。

日本人がもつ美しいことば、そして美しい情景をお楽しみください。